あんたはただ卑怯で、卑劣で、最低じじぃなだけでしょ!?
ボス猿思考に、ガチガチに凝り固まってんじゃないわよ!
だいたい、『メス』ってなによ『メス』って!
お前なんかもういっそ、京都嵐山の『モンキーパークいわたやま』へ行け!
猿組織の最下層に、新入りとして加入して来い!
そんで、あるべき社会のルールを猿から骨の髄まで叩きこまれろ!
「おい長老のじーさん。あんた、それはやっちゃダメだろ!?」
浄火もあたしと同じように、膜の中でもがきながら叫んでいる。
「そすがにそりゃ、ただの性犯罪だ。オレの島の中でそんな勝手なマネはさせらんねえ!」
「ふん。ただの捨て駒は黙っておれ」
「あぁ!?」
「ゴミ溜めの島の住人が、粋がるでないわ。わしの一族に逆らえば、この島はどうなると思うておる?」
「・・・・・・!」
「島に閉じ込められたまま、島民を餓死させたくなければわしに従え」
浄火はギリッと鋭い目付きになり、じじぃを思い切り睨みつけた。
その横で門川君が静かに語りかける。
「蛟の長老よ、まさか僕が、この事態を見逃すとは思っていないだろうな?」
メガネの奥の目が、本気の怒りによって冷たく底光りしている。
もはや長老への敬意は、みじんも無い。
「これらの所業、さすがに許し難い。僕が全てを明るみにして、あなたを断罪する」
「・・・おやおや、これは何と、門川当主様に良く似た御仁じゃ」
じじぃが渇いた声でせせら笑った。
「じゃが、当主様であるはずがない。当主様は今、本邸におわすはずじゃ」
「・・・・・・」


