神様修行はじめます! 其の四


あんたはただ卑怯で、卑劣で、最低じじぃなだけでしょ!?


ボス猿思考に、ガチガチに凝り固まってんじゃないわよ!


だいたい、『メス』ってなによ『メス』って!


お前なんかもういっそ、京都嵐山の『モンキーパークいわたやま』へ行け!


猿組織の最下層に、新入りとして加入して来い!


そんで、あるべき社会のルールを猿から骨の髄まで叩きこまれろ!


「おい長老のじーさん。あんた、それはやっちゃダメだろ!?」


浄火もあたしと同じように、膜の中でもがきながら叫んでいる。


「そすがにそりゃ、ただの性犯罪だ。オレの島の中でそんな勝手なマネはさせらんねえ!」


「ふん。ただの捨て駒は黙っておれ」


「あぁ!?」


「ゴミ溜めの島の住人が、粋がるでないわ。わしの一族に逆らえば、この島はどうなると思うておる?」


「・・・・・・!」


「島に閉じ込められたまま、島民を餓死させたくなければわしに従え」


浄火はギリッと鋭い目付きになり、じじぃを思い切り睨みつけた。


その横で門川君が静かに語りかける。


「蛟の長老よ、まさか僕が、この事態を見逃すとは思っていないだろうな?」


メガネの奥の目が、本気の怒りによって冷たく底光りしている。


もはや長老への敬意は、みじんも無い。


「これらの所業、さすがに許し難い。僕が全てを明るみにして、あなたを断罪する」


「・・・おやおや、これは何と、門川当主様に良く似た御仁じゃ」


じじぃが渇いた声でせせら笑った。


「じゃが、当主様であるはずがない。当主様は今、本邸におわすはずじゃ」


「・・・・・・」