神様修行はじめます! 其の四


まるで黄色いサングラス越しに見ているように、世界がうっすらと黄色い。


よくよく見れば、あたし達全員が、大きな三角形の黄色い膜にそれぞれ閉じ込められている。


・・・なにこれ!?


あたしは急いで立ち上がり、目の前の膜に両手の平でソッと触れてみる。


半透明なそれは緩やかな弾力を持ち、あたしの両腕を肩までヌプリと飲み込んでいく。


いくら力を入れて押しても、突き抜けられない。


それどころか体ごと飲み込まれてしまいそうな気がする。


まるで底なしの沼に両手を突っ込んでいるような、得体のしれない不気味な感触だった。


これ、この黄色いの見覚えがある!


マロさんの封印術だ! 全ての術の発動を封印してしまう、強力な結界術!


そうか! だから絹糸の変化も解かれてしまって、セバスチャンさんの術も封印された!


このせいで門川君も浮遊術を発動できなかったんだ!


「どうだ! オレ達の力の前では、お前たち神の一族も無力だ!」


叫び声が聞こえて、あたしは膜の中で振り向いた。


屋敷の前に男達が数人、ズラリと並んで印を組んでいる。


あの人達も、あの村の住人なの!? きっと端境一族の血を引いている人たちなんだ!


「わしを見くびるでないわ。わしには信子という知恵者がついておる」


子作りマシーンの勝ち誇った声。


あたし達の攻撃を完全に封印する用意が、すでに整っていたんだ。


マロさんさえ一緒に来てくれていれば、こんな術、きっと簡単に解除してくれたのに。


そうならないようマロさんの力を消耗させてしまうのも、因業ババの策略だったんだ。


・・・どこまで頭の回る女なの!?