神様修行はじめます! 其の四


ひえぇ! あ・・・危・・・危な!


セバスチャンさん、敵味方の見境なしに攻撃してる!


これってセバスチャンさん鬼神モード降臨だあ!


腰を抜かしてるあたしの目の前で、ツタはヘビの頭と尾の全てに素早く巻き付いた。


そしてそのまま地面の中に一気に潜り込む。


―― ズゥゥ・・・ン


ヘビの頭と尾は地響きをたて、地面に縫われるように固定されてしまった。


逃れようとヘビは暴れるけど、無駄な抵抗。


わずか数秒で決着がついてしまって、あたしは呆気にとられた。


こわごわ、セバスチャンさんを盗み見る。


彼は能面みたいな冷徹な無表情。


口調も態度も、慇懃なままで一切の変化は見られない


彼が鬼神モードに突入する時は、髪も解けて態度もガラリと変わるのに。


いつもの状態のまま鬼神に変化しちゃった。


それって・・・激しい怒りが一瞬で、限界を超えてしまったってこと?


お岩さんの身を案じるあまりに、ブチ切れちゃったの?


セバスチャンさん、あなたはやっぱり、お岩さんのこと・・・。


―― パチン


能面のセバスチャンさんが、再び指を鳴らす。


と、新たに現れたツタの先端が、ヘビの膨れたお腹に忍び寄った。


そしてヘビのお腹を・・・


―― ズプッ! ズリ・・・ メリメリィ・・・


う・・・・・・。

こ、ここから先の描写は、自主規制させていただきます。


うっぷ・・・。