ひえぇ! あ・・・危・・・危な!
セバスチャンさん、敵味方の見境なしに攻撃してる!
これってセバスチャンさん鬼神モード降臨だあ!
腰を抜かしてるあたしの目の前で、ツタはヘビの頭と尾の全てに素早く巻き付いた。
そしてそのまま地面の中に一気に潜り込む。
―― ズゥゥ・・・ン
ヘビの頭と尾は地響きをたて、地面に縫われるように固定されてしまった。
逃れようとヘビは暴れるけど、無駄な抵抗。
わずか数秒で決着がついてしまって、あたしは呆気にとられた。
こわごわ、セバスチャンさんを盗み見る。
彼は能面みたいな冷徹な無表情。
口調も態度も、慇懃なままで一切の変化は見られない
彼が鬼神モードに突入する時は、髪も解けて態度もガラリと変わるのに。
いつもの状態のまま鬼神に変化しちゃった。
それって・・・激しい怒りが一瞬で、限界を超えてしまったってこと?
お岩さんの身を案じるあまりに、ブチ切れちゃったの?
セバスチャンさん、あなたはやっぱり、お岩さんのこと・・・。
―― パチン
能面のセバスチャンさんが、再び指を鳴らす。
と、新たに現れたツタの先端が、ヘビの膨れたお腹に忍び寄った。
そしてヘビのお腹を・・・
―― ズプッ! ズリ・・・ メリメリィ・・・
う・・・・・・。
こ、ここから先の描写は、自主規制させていただきます。
うっぷ・・・。


