・・・じゃあ因業ババもそんな目に遭わされたの?


ひどい! いったい誰がそんなマネしたのよ最低!


「常世島は、昔からずっと同じ一族が管轄しておる」


絹糸が苦々しい声で言った。


「島へ渡る者は、手続きが済むまでの期間、その一族の屋敷に預かりとなるのじゃよ」


「それが犯人か! どの一族よそれ!」


「アマンダも良く知っている一族ですわ。子作りマシーンの長老の一族ですわよ」


「・・・・・・はああー!?」


あたしはカパッと口を開けて叫んだ。


あの超女好きの、子作りが趣味のスケベじじい!?


お岩さんを自分のお嫁さんにしたがっている、あの最低老人の一族が!?


「あいつが、因業ババの赤ちゃんの父親なの!?」


「確証は無い。じゃが、あやつの女グセの悪さたるや、筆舌に尽くしがたいからのぅ」


「ババ呼ばわりしてましたけど、彼女はそれほどの年齢ではありませんもの。それに美人ですし」


た・・・確かに。


公平な目で見れば、パッチリ大きな目をした現代風の華やかな美貌だった。


当時は今よりもっと若かったろうし、子作りマシーンには絶好の獲物だろう。


・・・・・・ん? ちょっと待ってよ、それってどういう事?