神様修行はじめます! 其の四


「か、門川君?」

「・・・・・・・・・・・・」

「門川君? 門川君?」


何度声をかけても、応答なし。


あたしは慌てて彼の目の前で、片手をヒラヒラ動かした。


それでも宙を見ている目は完全に虚ろで、何も見えてないらしい。


なんかもう、生存そのものが危ぶまれるレベルの意識喪失。


「門川君! しっかりして! 門川永久くーん!」


「・・・・・・・・・・・・」


「もしもーし門川君! そっちの世界から戻って来て! もしもぉーし!」


どんなに呼びかけても、手応えも返答も無し。