「だからどう考えても、彼は天内君の結婚相手としてふさわしく無い!」
「・・・・・・へ?」
あたしは目をパチパチさせた。
い、いきなりここで、その話題に飛んじゃうの??
「彼のような人格破綻者に、大切な仲間である天内君を任せるわけにはいかない!」
「はあ・・・・・・」
「だから、この縁談はきっぱり破談すべきなんだ!」
「は・・・あ・・・」
「うむ。そうだ。そういう訳なんだ。うん、これは正しい理論だ。間違ってはいない」
スッキリしたような顔で、うんうん何度もうなづく門川君。
そして今までの不機嫌さとは打って変わって、あたしに向かって微笑んだ。
「という事で、君と浄火君の縁談はたった今から、破談だ」
「・・・・・・・・・・・・」
「君もぜひ、その認識でいるように」
あたしは、目と口をポカンと開けたまま。
すごく満足そうに、ひとりで納得してる門川君を見ているしかない。
な、なんかもう、あまりの急展開に頭の回転がついていけないんですけど。
みんなも、どう反応していいやら分からず固まってしまっている。
「・・・ふうむ、と言うことは、小娘は浄火とは結婚しない。という事じゃな?」


