安堵や、喜びや、自責の念。
それらが全て混じり合って、ただただもう、熱く。
はち切れそうなほど大きく胸に押し寄せて・・・
頬に次々と新しい涙が流れた。
言葉も出ないあたしの目の前で、氷龍はゆっくりと地上に降り立った。
ブワリと風が起こり、あたしの髪を巻き上げる。
「・・・・・・白妙!?」
氷龍の頭から絹糸が飛び降りて、主さんの元へと一目散に駆け寄った。
「どうした!? しっかりせい白妙!」
主さんはすでに、絹糸の呼びかけに答える事もできない状態だった。
血だまりの中でピクピクと弱々しく震えている。
「小娘! これはどういう事じゃ!? 何があった!?」
絹糸に詰問され、あたしは罪悪感で言葉が詰まった。
どうもこうも全部あたしのせい。弁解のしようもない。
しどろもどろに、それでも何とかこれまでの状況を伝えようとした。
「あの・・・島についてから、しま子を置き去りにしちゃって、そしたらウツボが襲ってきて、それは倒したんだけど、でも、子どもは殺さ・・・」
「ええい、お前はいったい、どこの言語圏の人間じゃ! もうよい! ・・・永久!」
「承知した」
門川君が氷龍の背からヒラリと降り、主さんへ近づく。


