その時・・・・・・
―― パアァァァ・・・!
突然、白くまばゆい光があたしの視界を覆った。
「うわっ!?」
「なに!?」
「なんだこの光!?」
そんな声と共に、あたしは眩しさのあまりとっさにギュッと目を細める。
その場の全員が顔を横へと逸らした。
あまりに強烈な光を目にしたせいで、眼球がジリジリ痺れるように痛い。
腕で目を覆い、ハレーションを起こす視覚の現象を懸命にやり過ごそうとする。
目、痛い・・・まぶし・・・!
いったい何が・・・・・・!
「やれやれ、騒ぎにならぬようにと崖下から忍び込んで来たというに・・・」
「まさかしま子が、上から降ってくるとは思わなかったな」
「うっかり潰されるところだったでおじゃるよ」
・・・・・・・・・・・・!
その、ものすごく聞き覚えのある三者三様の声が。
年よりじみた口調が。
冷静で涼しげな口調が。
マロっぽい口調が。
あたしの胸に・・・・白い輝きを凌駕するほどの激しい光を一気に灯した。


