崖の上にあたしの絶叫が響いた。
「嫌あぁぁぁーーーーー!!」
炎に包まれたしま子の微笑み。
崩れ落ちる姿。
落ちていく体。
頭の中で、光景がフラッシュバックした。
高速で点滅するように、何度も何度も同じシーンがリピートする。
その度に、意識を失いそうになった。
繰り返し切り裂くような悲鳴をあげる。
そうでもしないと、そうでもしないと・・・
気が・・・・・・・・・・・・狂う!
「里緒!」
浄火が駆け寄ってきて、あたしの体を強引に抱き寄せた。
「いやあぁ! あたしに触らないで!」
手足を振り回し、あたしは浄火の体を押し退ける。
そして思い切り顔を殴りつけた。
「なんでしま子を滅したの!? なんでよ!?」
しま子はあたしの大事な仲間だって、あんたも知ってるでしょ!?
そのしま子が、あたしに危害を加えるはずがないじゃない!
なのに・・・・・・!
「よくもしま子を! よくも! よくもー!!」


