・・・・・・・・・・・・。
(うわあぁぁぁーーー!!)
声を出すことも叶わないまま、あたしは天を仰いで泣き喚く。
無情にも浄火の気が、ついに最高潮まで高まった。
(やめてー! お願いやめてえぇぇー!)
ギリギリと張りつめた弓矢が狙い定めるように、その力がしま子一点に集中する。
ギィン・・・と、頭の中で鋭い音が感応して、
そして・・・・・・
「 あ、 お、 あ、 あ 」
しま子の口が、なにかの言葉を発した。
あたしは、それを、確かに聞いた。
・・・・・・・・・・・・。
・・・あ、お、・・・・・・?
あ・・・・・・。
『 さ、 よ、 な、 ら 』
―― ゴオオオォォォ・・・!
あたしの体が、しま子の手から地面の上に放り出されるのと
しま子の全身が、滅火の炎に包まれるのと
同時だった。


