神様修行はじめます! 其の四


あぶら汗が背中をダラダラ伝う。


苦悩するあたしに、しま子の澄んだ目が訴え続ける。


・・・さあ、今すぐやってくれ。


皆を救うために、あなたは、やるべきことをやればいい。


なにも迷うことはない。


だって、自分は・・・・・・



『自分はあなたを守るために、ここにいるのだ』



(・・・・・・しま子!)


襟元のしま子の手から、しま子の想いが伝わってくる。


純粋すぎる心が、愚かなあたしの胸に痛いほど満ちて・・・。


しま子の姿が・・・・・・涙で、かすんだ。


襟元の苦しさと、しま子への愛しさで息が止まりそうになる。


あたしのせいで命の危機にさらされているみんな・・・。


ごめんなさい。でも、でも、でも・・・・・・!


(・・・・・・できないよぉぉ!!)


両目の涙が崩れて、震える頬を伝った。