離ればなれになった後の、あたし達の身の安全を本気で心配してくれているんだ。
自分はここに、勝手に置き去りにされちゃうのが分かってるのに・・・。
しま子ぉ・・・・・・。
「ごめんね? ごめんねしま子」
「うああぁ~~」
「ここから動かないでね? 絶対に海に入っちゃダメだよ?」
「うああぁう」
「島の人に見つかっちゃだめだよ? 何かあったら、なんとか逃げてね?」
「あう、あうぅ」
コクコクと素直に何度もうなづくしま子。
その純真な姿を見ていると心配で、不安で、心細くて・・・胸が切なくなる。
あたしとしま子は抱き合った。
しま子の大きな手が、背中を優しくポンポン撫でてくれる。
しま子ぉぉ・・・・・・。
・・・・・・あ。
ふと、ヘビ少女の姿が視界に入った。
ポツンとひとり立ちすくみ、浄火のことを熱心に見つめ続けている。
なんだかとても悲しそう・・・。この子、これからどうするつもりかな?
もう宝船は無くなってしまったうえ、今後はあたし達と一緒に行動もできないのに。


