神様修行はじめます! 其の四


離ればなれになった後の、あたし達の身の安全を本気で心配してくれているんだ。


自分はここに、勝手に置き去りにされちゃうのが分かってるのに・・・。


しま子ぉ・・・・・・。


「ごめんね? ごめんねしま子」


「うああぁ~~」


「ここから動かないでね? 絶対に海に入っちゃダメだよ?」


「うああぁう」


「島の人に見つかっちゃだめだよ? 何かあったら、なんとか逃げてね?」


「あう、あうぅ」


コクコクと素直に何度もうなづくしま子。


その純真な姿を見ていると心配で、不安で、心細くて・・・胸が切なくなる。


あたしとしま子は抱き合った。


しま子の大きな手が、背中を優しくポンポン撫でてくれる。


しま子ぉぉ・・・・・・。


・・・・・・あ。


ふと、ヘビ少女の姿が視界に入った。


ポツンとひとり立ちすくみ、浄火のことを熱心に見つめ続けている。


なんだかとても悲しそう・・・。この子、これからどうするつもりかな?


もう宝船は無くなってしまったうえ、今後はあたし達と一緒に行動もできないのに。