どれだけ感謝しても、し足りないよ!
あぁ、こんなに素晴らしい生物を今まで毛嫌いしていたなんて!
土下座して認識改めちゃう! ニョロ長系は世界を救うよ! あいらぶニョロ長ちゃん!
「本当にありがとうね! んもう、大好き!」
ヘビ少女をギュウギュウ抱きしめながら、白い頬に何度も頬ずりした。
ヘビ少女はきょとーんとした顔をしている。
あたしはもう一度ヘビ少女にお礼を言ってから、急いでお岩さんの状態を確認した。
お岩さんは静かに床に横たわり、意識は無い。
でも怪我をしている様子もないし、呼吸も安定している。
・・・良かった。あのバカウツボの巨体に巻き込まれてたら大変だった。
まったく、ニョロ長系は世界を救うけど、あのウツボだけは別よ! 社会の敵だ!
「でも、もう大丈夫だよお岩さん、目を覚まして」
声をかけたけど、反応が無い。両目は閉じられたままだ。
あの高さから落ちたもんなぁ。普通の海じゃないとはいえ、衝撃はかなり大きかったのかも。
意識が戻るまで少し時間がかかるか・・・な・・・
・・・・・・!?
突然、目の前のお岩さんの体に現れた現象にあたしは息を飲んだ。
お、お岩さんの体が・・・透けてきている!?


