神様修行はじめます! 其の四


「やめろーーー! ヘビ女ーーー!」


浄火の怒りのこもった叫び声が響いた。


「里緒に手を出したら、絶対お前を許さねえぞ!」


その怒声と同時に、足首から尾が抜けていく感覚が止まった。


振り回される動きもピタリと停止する。


と・・・止まった。助かった、の・・・?


ガチガチに緊張した全身から、フッと力が抜ける。


ちょっとだけ安心したけど、すぐに自分の置かれている現状に気がついた。


足だけ引っ掛かった宙ぶらりん状態で、船の外側にブラ~ンと吊るされている・・・


危険極まりない現状に!


ひええ! 宙吊り状態ー! 


ぴゅうぅーっと全身に吹き付ける風が、超怖いぃ!


「里緒を放せ! ヘビ女!」


浄火の叫び声に、あたしは慌てて反論した。


「ちょ、待っ・・・放して欲しいは欲しいんだけど、ちょっと待って欲し・・・!」


―― ビュンッ!


尾がクイッとスナップを効かせて、あたしの体を船へと放り投げた。


うぎゃあっ! 飛んだぁーーー!


鳥のように飛ぶ体が、船の巨大な帆に向かって一直線。


―― ボスンッ


帆にキャッチされ、そのまま布に包まれるようにシュルシュル! っと下へ落下した。


け、結局落下なの!? 真っ逆さまー!?