神様修行はじめます! 其の四


・・・へ? は? え・・・?


永遠にたどり着け・・・・・・って、えぇ!?


「じゃあどうやって島まで行くのよ!?」


「じゃから、行けぬと何度も言うておろうが! 人の話を聞いとらんのかお前は!」



絹糸とツバを飛ばして叫び合って、あたしは途方にくれた。


島に行けない? そんな。


まさか常世島が、そんな蜃気楼のような存在だなんて知らなかった。



「常世島は、厄介者を閉じ込めておくために特異な空間になっておる」


行けない場所からは、来ることもできない。


島へ送られた厄介者が、簡単に戻って来られないようになってるんだ。


ひどい話だと思うけど、それよりも今は・・・。


絹糸の言う通り。それじゃどうあってもたどり着けっこない。


どうしよう・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。


あれ?



一瞬落ち込んだあたしはすぐ、ものすごく単純な矛盾点に気がついた。


「ねえ、それって理屈に合わなくない?」


だって神の一族の能力を持たない人は、みんなそこへ実際に行ってるんだよね?


その産婆さんも、ここから島へ行ったんでしょ?


浄火だって島からこっちに来たんだよね?