・・・へ? は? え・・・?
永遠にたどり着け・・・・・・って、えぇ!?
「じゃあどうやって島まで行くのよ!?」
「じゃから、行けぬと何度も言うておろうが! 人の話を聞いとらんのかお前は!」
絹糸とツバを飛ばして叫び合って、あたしは途方にくれた。
島に行けない? そんな。
まさか常世島が、そんな蜃気楼のような存在だなんて知らなかった。
「常世島は、厄介者を閉じ込めておくために特異な空間になっておる」
行けない場所からは、来ることもできない。
島へ送られた厄介者が、簡単に戻って来られないようになってるんだ。
ひどい話だと思うけど、それよりも今は・・・。
絹糸の言う通り。それじゃどうあってもたどり着けっこない。
どうしよう・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
あれ?
一瞬落ち込んだあたしはすぐ、ものすごく単純な矛盾点に気がついた。
「ねえ、それって理屈に合わなくない?」
だって神の一族の能力を持たない人は、みんなそこへ実際に行ってるんだよね?
その産婆さんも、ここから島へ行ったんでしょ?
浄火だって島からこっちに来たんだよね?


