・・・・・・・・・え゛?
「好きだー! 好きなんだこんちくしょー! ばかやろーホントに好きだー!」
・・・あ、あの・・・?
「はるみねー! ムカつくけど、あたしはあんたじゃなきゃ嫌だー!」
あ・・・・・
「あたしは、あんた以外の男となんか、ぜぇぇったいに、結婚しないからな! ざまぁみろー!」
―― ガシャーン! バリーン!
破壊音と爆弾宣言。
この強烈な同時ワンセット攻撃に、あたしはすっかり飲み込まれてしまった。
な、なんだかケンカ吹っかけてるようにも聞こえるけど、違うよね?
これって一応、愛の言葉なんだよね? たぶん。
それってお岩さんが、セバスチャンさんのことを好きってこと?
『あんた以外の男と結婚しない』ってことは、つまり、そういう意味で・・・。
・・・・・・・・・・・・。
聞かれているとは知らずに、乱暴な愛の言葉を怒鳴り続けるお岩さん。
それを聞きながら、無反応で突っ立っているセバスチャンさん。
その横でひたすらアセりまくってる、あたし・・・。
あぁ、身の置き所が無いって、こーゆーことでしょうか?
そんなつもりは無かったのに、愛の告白シーンに御同席してしまった。
あたし、この場にいてもいいの?
この場合、あたしの存在ってまったく無意味じゃない?
てゆーか、はっきり言っちゃうと間違いなく邪魔者だよね?


