神様修行はじめます! 其の四


・・・・・・・・・え゛?


「好きだー! 好きなんだこんちくしょー! ばかやろーホントに好きだー!」


・・・あ、あの・・・?


「はるみねー! ムカつくけど、あたしはあんたじゃなきゃ嫌だー!」


あ・・・・・


「あたしは、あんた以外の男となんか、ぜぇぇったいに、結婚しないからな! ざまぁみろー!」


―― ガシャーン! バリーン!



破壊音と爆弾宣言。


この強烈な同時ワンセット攻撃に、あたしはすっかり飲み込まれてしまった。



な、なんだかケンカ吹っかけてるようにも聞こえるけど、違うよね?


これって一応、愛の言葉なんだよね? たぶん。


それってお岩さんが、セバスチャンさんのことを好きってこと?


『あんた以外の男と結婚しない』ってことは、つまり、そういう意味で・・・。


・・・・・・・・・・・・。



聞かれているとは知らずに、乱暴な愛の言葉を怒鳴り続けるお岩さん。


それを聞きながら、無反応で突っ立っているセバスチャンさん。


その横でひたすらアセりまくってる、あたし・・・。



あぁ、身の置き所が無いって、こーゆーことでしょうか?


そんなつもりは無かったのに、愛の告白シーンに御同席してしまった。


あたし、この場にいてもいいの?


この場合、あたしの存在ってまったく無意味じゃない?


てゆーか、はっきり言っちゃうと間違いなく邪魔者だよね?