提案ってなによ!?
じじぃとマンボウのハネムーン先の提案でもあるの!?
「それともお岩さんが、子作りマシーンと結婚しないで済む裏ワザでもあるわけ!?」
「こ、子作りマシー・・・ええまあ、一応はあるのだが」
「えっ!? マジほんと!?」
軽く頬を赤らめてセキばらいをする成重さんに、あたしは目を輝かせながら詰め寄った。
方法があるなら教えて! あたしも協力する!
あたしで出来ることなら、もう、法に触れること以外なら何でも・・・
いや! 今回に限っては法なんか、触れても、握りつぶしても、踏んづけても構うもんか!
「いったいどんな方法なの!?」
「それは、父ではなく私と結婚する・・・という方法だよ」
期待に輝くあたしの顔から、一気に表情が抜け落ちた。
・・・・・・・・・・・・
・・・あのねぇ・・・・・・
「あんた、ふざけてんの!? こっちは人生かかってるってのに!」
怒りのあまりにドスドス畳を踏み鳴らて怒鳴り散らした。
もったいぶって言うから、どんな妙案かと思ったのに!
それってね、子宮ガンに怯えながらガン検診を受けた人に対して・・・
「良かったですね、子宮ガンじゃなかったですよ。乳ガンです♪」
って言ってるのと同じじゃん!
何の解決にも慰めにもなってないっての!
こいつもしょせんは、あっちのイカれた連中のお仲間か!?
お話にもならないよ・・・!
怒鳴り続けるあたしの声を、セバスチャンさんの意外なひと言が遮った。
「いえ、その案以外に、もう方法は無いでしょう」
・・・・・・!? セバスチャンさん!?


