神様修行はじめます! 其の四


提案ってなによ!?


じじぃとマンボウのハネムーン先の提案でもあるの!?


「それともお岩さんが、子作りマシーンと結婚しないで済む裏ワザでもあるわけ!?」


「こ、子作りマシー・・・ええまあ、一応はあるのだが」


「えっ!?  マジほんと!?」


軽く頬を赤らめてセキばらいをする成重さんに、あたしは目を輝かせながら詰め寄った。



方法があるなら教えて! あたしも協力する!


あたしで出来ることなら、もう、法に触れること以外なら何でも・・・


いや! 今回に限っては法なんか、触れても、握りつぶしても、踏んづけても構うもんか!



「いったいどんな方法なの!?」


「それは、父ではなく私と結婚する・・・という方法だよ」


期待に輝くあたしの顔から、一気に表情が抜け落ちた。


・・・・・・・・・・・・


・・・あのねぇ・・・・・・


「あんた、ふざけてんの!? こっちは人生かかってるってのに!」


怒りのあまりにドスドス畳を踏み鳴らて怒鳴り散らした。



もったいぶって言うから、どんな妙案かと思ったのに!


それってね、子宮ガンに怯えながらガン検診を受けた人に対して・・・


「良かったですね、子宮ガンじゃなかったですよ。乳ガンです♪」


って言ってるのと同じじゃん! 


何の解決にも慰めにもなってないっての!


こいつもしょせんは、あっちのイカれた連中のお仲間か!?


お話にもならないよ・・・!



怒鳴り続けるあたしの声を、セバスチャンさんの意外なひと言が遮った。


「いえ、その案以外に、もう方法は無いでしょう」


・・・・・・!? セバスチャンさん!?