神様修行はじめます! 其の四


この件の打開策。それはつまり・・・


現世でいうところの、離婚みたいなことになるだろう。


そんなことになれば、なにせ権力者なだけに、じじぃにとっては赤っ恥。


上層部だって、ゴシップは絶対に避けたがるだろうし。



本当にどうしよう・・・。


このままじゃお岩さんの人生も、権田原の里も、めちゃくちゃにされてしまう!


でも気持ちがあせるばかりで、何の策も浮かばない。



お岩さんは、これまでいつもあたしを支えてくれた。


なのに一番大事な時に力になれないなんて。


自分に腹が立って、情けなくて、また涙が出てきてしまう。


ちくしょう。あたしのバカ!


・・・・・・でも、じじぃはもーっと大バカ!



「父はすっかりその気だ。『十五番の子どもの顔を見られるのも、もうすぐだ』と大喜びで・・・」


「な・・・なんなんですのそれは!」


お岩さんが押し入れをシュパッと開けて絶叫する。



「あのじじぃ、まさかわたくしに子どもを生ませるつもりですの!? ・・・冗談じゃありませんわよ!」


それだけ叫んでビシャン!っと戸を閉めて、また閉じこもってしまった。



ほ・・・ほんとに冗談じゃないっての!


なにそこまで子作りに粘着してんのよ! 気色悪い!


いっそ魚類を嫁にしろ! 魚類を!


マンボウなんて、一度に卵を三億個も産むんだし、まさに運命の相手じゃんか! 


今すぐ鴨川シーワールドへ行って、そのままメスのマンボウとハネムーンに行ってしまえ!


そんで永遠に帰ってくんなーー!



「そこでひとつ、私から提案があるのだが、聞いてもらえるだろうか?」


成重さんが切り出した。