神様修行はじめます! 其の四


浄火に押さえつけられた体をジタバタさせつつ、あたしは心の中で罵倒した。


だいたいこのじーさん、さっきからずっとセキばかりしてるくせに!


結婚がどうこう以前の問題で、まずは自分の体調管理が先でしょう!?


嫁なんざもらってる場合か!


そんなに具合が悪いんじゃ、すぐにポックリ・・・!


・・・・・・・・・・・・!



その時あたしの脳裏に、衝撃的に記憶がよみがえった。


(あ、あ・・・・・・)


(里緒? どうした?)


(あの長老・・・あたし、知ってる・・・)



知ってる。会ったことある。


しつこく耳障りな、あのセキの音に覚えがある。


前回の雛型の事件の時・・・。



権田原の山中から連れ去られた場所で。


あたしを次の雛型にしようと企んだ、因業ババと初めて会った。


あの、御簾に隠れた向こう側に・・・。


ババの隣に座っていた人物が、やたらとセキをしていなかったか?


小柄で、背中が丸まった、小太りな、大物らしき長老が・・・。


・・・・・・・・・・・・。



(あいつぅぅーーーーー!!)


このじじぃ、因業ババの仲間だ!


ババとペア組んで、あたしの次に権田原を潰しにきたんだなーーー!?