さすがセバスチャンさん。頼れる男!
光栄すぎて申し訳ない、を連発しつつも『話し合いの余地は、いっさい無し!』の空気ビシバシだ。
ふふん、どーよ!
セバスチャンさんはね、こんな攻撃程度じゃビクともしないよ!
敵に回すと怖いんだからねー!
この人にはこれまで何度、味方ながらも本気でビビらされたことか!
マジで怒らせる前に、とっとと退散した方が身のためだよ、おじーちゃん!
「どうやら、誤解があるようじゃのぉ」
長老は、セキをしながらノホホンとした声を出した。
「誰も成重を婿に出す、とは言っておらぬぞ?」
あくまでも余裕のある長老に、セバスチャンさんが怪訝そうに問いただした。
「では、どのような趣旨のお話にございましょう?」
「わしじゃ」
「・・・・・・は?」
「だから、わしじゃ」
「・・・・・・・・・・・・?」
シワの深い顔を大きく崩し、ニコニコ上機嫌で笑いながら長老が言った。
「わしが長老職を引退して、お岩殿の婿になる。と言うておるのじゃ」


