……きっと今日もまた、 泣いてしまうんだろうな。 “好き”ぐらい、言いたかったな……。 全て遅いけど。 『おはよ、楓』 耳元で聞こえたのは、 あたしの好きな優しい声。 「おっはよ、未月」 …親友の松川未月がいた。 『どうしたの?楓、元気ないよ?』 ……お前は香月か。 てゆうか、未月と香月って似てる……っ。 『え、なんで笑うの!?』 「いやいや、なんでもない」 あー、でも香月は名字だ……。