はじまりのアリス



「人形のアリスの目的は有栖川さんをいじめた奴らへの復讐。だからアイツは毎回私でも殺しにくる。まあ、それがスリリングで堪らないんだけど」

「………」

「私はね、2回目のゲームで有栖川さんを見つけちゃったの。だから私は記憶をリセットされずに今もこのゲームに参加してる」

「は?待て待て。オカシイだろ?有栖川を見つけたらゲームは終わりだろ?」


それを言うと日野沢は長い髪の毛をいじりながら、またクスリと笑ってみせた。


「潤が見つけなきゃダメなの。だってこれは有栖川さんの欲望を叶えるためのゲーム。人形がやってる復讐なんてただのオマケよ」


……俺が見つけなきゃダメ?

な、なんで?なにを言ってんだよ?


「じゃあ、有栖川がどこにいるのか教えろ!」

俺に見つけてほしいなら望みどおり今すぐ行ってやるよ。


「それはムリかなあ。こういうのは自分で解いてたどり着くのが面白いっていうかさー」


ドンッ!

俺は日野沢を殴る勢いで顔の隣の壁を思いきり殴った。


「面白いとかじゃねーんだよ!さっさと言わないとマジで殴って白状するまでやめねーからな!」

女だからってもう容赦はしない。