そんな油断をしていると、残っていた超脚力で松島はあっという間に俺との距離を詰めてきて。
その大きな口が俺の喉元を狙う。
矢澤に足を噛まれたように、あの力で喉をやられたら……。
――と、次の瞬間。
ビリビリッ!と青い電流が視界に見えて、気づくと松島が痙攣をして倒れていた。
ピクッピクッと小刻みに動いたあと、松島は全く動かなくなった。
「これ改造したスタンガン。落雷を受けるよりもっとすごい威力なんだ」
そこにいたのは日野沢だった。
……スタンガンを隠し持っていたなんて。
「お礼はいらないからね。潤には死んでもらったら困るしさ」
「それはどういう意味……」
俺が聞こうとすると、廊下の先から声がした。
「ダメだよ。早川さん!潤を信じてここは……」
「だって心配だもん!潤になにかあったら私……」
どうやら走り去ったふたりが戻ってきたようだ。
「おーい。俺は無事……」と声を出そうとした時。
突然、日野沢に手を引かれて俺はコンピューター室へと押し込まれてしまった。



