「ハア……ハア……」
なんとかB校舎にたどり着いた。
さっきのもクラスメイトだろうけど、顔の原形がなくて誰だか分からなかった。
B校舎にある教室は移動教室で使う部屋ばかりで、コンピューター室、音楽室、美術室、家庭科室などがある。
ピチャ……ピチャ……と蛇口から落ちる水の音がどこからかして、こっちの校舎でも変わらずに空気は冷たい。
「俺はあっちを探してくる」
そう言って諏訪野がひとりで歩きだした。
「ちょっと待てよ。さすがにひとりじゃなくてみんなで行動したほうがいいって」
諏訪野が集団行動できないヤツだって知ってるけど……。
「俺はひとりのほうが行動しやすい。それにお前たちがいると逆に足手まといだ」
諏訪野はスタスタと廊下を歩いていく。
追いかけようとしたけど「本人がそう言ってるなら放っておきなよ」と日野沢に止められた。



