「とりあえず犯人を探そうぜ」
こんな時でも冷静に意見を言う諏訪野。
その手にはどこかから持ってきた懐中電灯がひとつ。
……犯人を探す?
「しょ、正気かよ?今の見ただろ?犯人がどうこう言ってる場合じゃねーよ」
諏訪野の神経が信じられなくて俺は珍しく声を荒げた。
これはもうさっきまでのイタズラメールの犯人を突き止めるという次元の話ではない。
もしメールを送ってきたヤツとクラスメイトたちを殺したヤツが同一人物ならば、れっきとした殺人鬼だ。
「動かないでここで夜が明けるのを待ったほうがいい。そしたら先生たちも他の生徒だって来るし、警察を呼んでそれから……」
「夜が本当に明ければの話だろ」
「どういうことだよ?」
「自分のスマホで確認してみるんだな」
諏訪野の言葉で俺や正人、美織もスマホを見た。
たしか学校に着いたのは21時45分ごろ。
そこから立ち話をしたり、気味が悪いメールが届いたり、あんな悲惨なことがあって、確実に30分以上は過ぎてるはず。
それなのに時間は21時45分のまま。



