「……美織、本当に一緒に来るのか?渡辺と教室で待ってたほうが安全だよ」
教室を出てすぐに隣の美織に確認した。
と、言ってもいつアリスからの放送があるか分からないし、置いていくのも不安だけど……。
「大丈夫。早く有栖川さんを見つけて一緒にこの学校から出よう」
「うん。そうだな」
俺が美織の手を強く握ると、前方を歩く日野沢がニヤリと不適切な笑みを浮かべていた。
「……なんだよ?」
「べつに~」
「………」
日野沢の行動や言動がいちいち気に障る。
正人に悪いからずっと我慢してたけど、いつか爆発しそうというか、キレてしまいそうだ。
「なあ、今現在襲ってくるクラスメイトたちは何人いるんだ?」
正人が首を低くして、懐中電灯で周りを照らしていた。
廊下は果てしないほどの闇。
B校舎までの道のりも遠いわけじゃないのに、
ずっと気が抜けないから肩に力が入る。
「5人じゃないの?新たにオモチャを作られてる可能性があるから分からないけど」
日野沢のその言葉が引っ掛かった。



