「きゃあああー」
「うわあああ」
そんな悲鳴が外から聞こえてきて、扉のガラスを通して確認すると……。
校門に向かっていったクラスメイトたちが次々と倒れていった。
まるで水しぶきのように身体から血が空へと跳ねる。
頭、顔、耳、胸、腕、足、あらゆるところから、無数に穴が開けられたみたいに地面は血の海になっていく。
……うっ……。
グロい映画のワンシーンのような光景に、俺を含めた残りのクラスメイトが口を押さえた。
「な、なんなの?どうなってるの?怖い、怖いよ潤……」
美織は目を背けて、俺の腕に掴まっている。
分からない、分からないけど。
もし、あのまま俺たちも逃げていたら確実に死んでいた。
これは夢か?
そうだよ、夢だよ。現実じゃない。
だってそうだろ?
今日はごく普通の1日で、目を瞑って寝てしまえば、また明日が来るはずだった。
こんなのは現実じゃない。
好きな漫画の続きを読んで、もう俺は寝る予定だったんだ。それなのに……。
「……っ」
俺は思いきり自分の顔を殴った。何度も何度も。
「じゅ、潤っ」
5回殴ったところで美織に止められてしまった。
夢からは醒めない。
だって俺はまだ血だらけで倒れている外のクラスメイトを見ながら、暗闇の校舎の中にいるのだから。



