教室に残っていたみんなはどうなっただろうか。

ここに来るまでにオモチャになってしまった人たちの亡骸がにあちこちに転がっていた。

きっと襲ってきて誰かが倒したのだろう。


あの中で容赦なくそれができるのは諏訪野だけだ。

アイツと日野沢は確実にこのゲームを乗り切るだろう。


「……どうしてこんなことになっちゃったんだろう」

美織が膝を抱えて震えていた。


俺だってどうしてこうなったのか聞きたい。

有栖川の目的はなんだ?

こんな俺たちを見て満足してるとでも言うのか?

あの黒いフードのヤツの正体は?

正人が向こうの校舎に行ってなければいいけど……。

ああ、考えることが多すぎてイライラする。


「……潤……」

そんな俺を見て美織がぎゅっと手を握ってきた。