廊下では2列に並んで、前に美織と日野沢。
後ろに俺と正人が続いた。
「なあ、本当に死んだクラスメイトたちが動いたり襲ってきたりするのかよ?」
隣で正人が周り見渡しながらキョロキョロとしていた。
……そっか。
正人はまだなにも見てないんだっけ。
「うん。信じられないかもしれないけど事実だよ」
だからこの廊下でも安心はできない。
それに2年1組の中にいる間は誰も入ってこないし、誰も襲ってこないと言った以上、裏を返せばそれ以外の場所では襲われるということだ。
あんな変わり果てたクラスメイトの姿なんてもう見たくないし、正人や美織にもできれば見せたくないけど……。
「もし襲ってきたらさ、俺はどうすればいい?」
「どうすればって……」
「ほら、俺は足おせーし逃げても追いつかれるだろうし。やめてくれって言っても無駄だろ?」
「………」
「諏訪野は西をバットで殴ったんだろ?逃れるにはそういう方法しかないのかな?」
正人がなにを言いたいのかすぐ理解できた。



