「え?ちょ、ちょっと待って!なんで美織が?」
「食堂なら階段を下りてすぐだし、教室に運ぶなら人は多いほうがいいでしょ?」
どうやら美織は行かない人の分の食事も教室に持ってくるつもりらしい。
明らかに日野沢は善意じゃなくて、自分の食欲を満たすために言ったみたいだけど……。
どのみちこの校舎で安全な場所は2年1組しかないから、食事はここでするしかない。
「美織が行くなら俺も行くよ!」
当然だ。
ここを出ればなにがあるか分からないし、食堂だって危険な場所だ。
「……じゃあ、俺も行く。杏理や早川さんを守るには潤だけじゃ足りないだろ?」
そう言ってくれたのは正人だった。
食堂に向かうのは4人。
ほとんどの人が食欲がないと言ってたけど、これは体力勝負でもあるからなにか口にしないとダメだ。
そんな中、諏訪野だけが「肉が食いてえ」とぼやいていたけど。
あの川島や横田の姿を見てよく肉なんて言えるな……。
……う、思い出したらまた気分が悪くなってきた。



