「ええ。そうよ。このゲームには華ちゃんの夢がつまってるの」
人形、改めアリスはニコッと笑う。
まばたきはしてないのに、本当に口だけが人間のように動いていて理科室が寒いのか俺の身体が寒いのか、どっちか分からない。
「じゃあ、早く有栖川に会わせろよ」
「それじゃこのゲームが終わっちゃうじゃない」
きっとアリスは放送室の時も部屋の中にいたんだろう。
まさか人形が喋るとは思わないし、見逃してしまったのもムリはない。
「ところで、この場に来たってことは死んでもいいってことなのよね?」
アリスの視線が諏訪野から女子三人の元へ。
特に今村はアリスの正体があの人形だと分かった瞬間から様子がおかしい。
「私、華ちゃんがだーいすき。私の可愛い洋服をいつも作ってくれるし、頭もなでなでしてくれて。私のことを親友だって言ってくれるの」
「………」
「だから、華ちゃんをいじめた人は大嫌い。死んじゃえばいいのよ。とっても苦しんで、ね」



