理科室に着いた。
時間はギリギリ。きっとあのままダラダラとしていたら間に合わなかっただろう。
ガラッとドアを開けると理科室特有の火薬のような匂いがしした。
棚にはヘビの脱け殻や生き物のホルマリン漬けが置いてあって元々得意じゃなかったけど、理科室はどうも気味が悪くて苦手だ。
「おいっ!言われたとおり来たぞ!早く姿を現せよ!」
俺たちはとりあえず理科室に入って諏訪野がそう叫ぶと、ドアが大きな音で勝手に閉まった。
ドキドキとまた心臓が嫌な鼓動をしはじめる。
「ねえ、開かないよ!」
横田がドアを確認すると鍵がかけられてるわけじゃないのに、びくともしない。
……いる。
理科室の中に俺たち以外に動くものが。
見られている視線。
縄で縛られたような拘束感。
「有栖川なの?いじめられたことの復讐で私たちを……」
今村が声を上げると、まるで耳鳴りのような甲高い笑い声。
「きゃははははは」



