……ダメだ。
このままみんなでギスギスしていたら、それこそアリスの思うつぼだ。
時間がない。あと7分で残りの4人を決めないと……。
「ねえ、みんなは本物のアリスが有栖川さんだと思う?」
ピリッとした空気の中、美織のとてもクリアな声はやけに通って聞こえた。
アリスは有栖川と親友だって言ってたし、この流れで有栖川が関わってないほうがオカシイ。
でも……。
「有栖川は2か月前に死んだだろ。まさかアイツの呪いだとでも言うのかよ?」
諏訪野は鼻で笑ったけど、他の人たちはそうじゃない。
この現実じゃありえないことはどう考えても普通の人間じゃできないから。
「呪いじゃなくて復讐なんじゃないの?」
日野沢はゆっくりと歩きだして、有栖川の席だった場所の机を指でなぞった。
「みーんな有栖川にヒドイことしてたもんね。えっと誰だっけ?有栖川の自転車をプールに沈めちゃった人。あとさ、ジャージをハサミで切った人もいたよね?」
日野沢の視線は女子の今村、川島、横田のほうへ。



