正体は分からないけどコイツは本当にヤバい。
「……上等だよっ。殺せるもんなら殺してみろよ。その前に俺がてめえを……」
「いい加減にして!!」
暴走しそうな諏訪野を止めたのは委員長の渡辺だった。
「これは喧嘩じゃないのよ!そんなことを言い合っても前に進まない。私たちが知らなきゃいけないのは敵は何人いて、本物のアリスはどこにいるのかってこと」
渡辺の冷静な意見に諏訪野はため息をついて机に座った。
『ふふ、貴方はとても賢いのね。渡辺さん?』
「ア、アリスは……私たちのことを知っていて、こんなゲームをはじめたの?」
『勿論そうよ。だって私もこの教室で授業を受けたもの。だからみんなとはクラスメイトなのよ』
……アリスがクラスメイト?
きっとこの場にいる全員が頭に浮かんだ人物がいる。
もともとクラスメイトは30人いて、それが29人になって。
みんなこの教室で起きた出来事をなかったことにしようと心にフタをした。
そいつなら俺たちを殺す動機はある。
「お前……有栖川華子なのか?」



