1階の放送室には無事たどり着くことができた。
俺は他に仲間らしき人がいないか注意深く周りを見ていたけど、今のところは人影もない。
「本当に中にいるのかよ……?」
田上が部屋のドアを見つめている。
犯人が放送し終わったあと、そのままこの場所に留まってる可能性は低いと思う。
「いなかったら別の場所を探せばいい。とりあえず開けてみないことにはなにも始まらねーよ」
部屋のドアノブに手をかけたのは諏訪野。
鍵はかかっていなくて、ドアノブはゆっくりと右に回った。
ドクンドクン……と、緊張が高鳴る中。
放送室の近くの壁がなぜかキラリと光ったように見えて、俺はそこに注目した。
〝ドアを開けるな〟
そんな文字が赤黒い色で書かれていた。
ざわざわっとまた胸が騒ぐ。
「――開けるなっ!」
とっさに俺は叫んだけど、すでに放送室のドアは開けられてしまっていた。



