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廊下に出ると前も後ろも暗闇の世界だった。
自分たちの足音しか聞こえなくて、息をするのを躊躇うほど静かだ。
暗闇に目が慣れてきたせいか、懐中電灯の明かりがなくても辺りが見えるようになってきた。
毎日通っている学校なのに、まるで知らない場所にいるみたいな感覚。
「相手が子どもだろうと容赦はするなよ。なにか見つけたらすぐ俺に教えろよ。いいな?」
諏訪野の言葉に田上と江口が頷く。
さっきの放送は確かに子どもだったかもしれない。
だけど言っていたことで疑問点はいくつかある。
『私にたどり着けないように沢山の仲間を用意する予定だから頑張ってね』
沢山の仲間を用意する……?
増援ってことか?
それに、一番引っ掛かったのは最初の言葉。
『これは貴方と私たちとのゲームよ』
貴方たちと私のゲームなら、納得はできる。
でもアリスと名乗るヤツは俺たちのことを〝貴方〟と呼び、自分はまるでひとりじゃないような言い方をした。
犯人は複数いるってことか?
だとしたら、放送室に向かうことも想定済みで他の仲間が俺たちを待ち伏せている可能性はないだろうか?
そうだとしたら、マズイ。



