犯人……のほうがまだマシかも、なんて思ってしまった俺はどうかしている。
だってこの想像が当たっているのなら……。
「俺が行く」
諏訪野が教室に置いてあった野球部のバットを持ってドアに近づいた。
そっと、一歩ずつ、ジリジリと。
夏じゃないのに窓が開かないから、むし暑く感じる。息が苦しい、冷や汗が止まらない。
ドアは外側から強い力で叩かれて、鍵をかけたはずなのにレールから外れてしまった。
そして、そこから手が伸びてきてドアがゆっくりと開く。
……ゴクリ。
諏訪野がバットを構える中、そこから現れたのは……。
「ちょっと!鍵なんて閉めてどうしたの?私だけ仲間外れ?」
そこにいたのは日野沢杏理だった。
「……杏理っ!良かった。無事で!」
仲のいい美織がすぐに駆け寄って、それに続くように正人も日野沢の元へ。



