「とっても素敵な愛情ね。泣けちゃうぐらい。
でも私涙は出ないのよね。だから貴女の気持ちなんて全然分からないし理解できないわ」
アリスはアイスピックを操って日野沢の脇腹に刺した。
「……うっ」
日野沢の身体が床に丸くなる。
「頼むからやめてくれ!」
「正人は後ろに隠れてて。お願いだから」
自分の前に出ようとする正人を日野沢が止めようとしたけど、正人はその手を強く払った。
「男なのに守られてばっかりじゃ嫌だっ!俺も杏理を守りたい。守りたいんだ!」
「……正人……」
そんなふたりを見てアリスが家庭科室にある全ての包丁やナイフ。ハサミにまち針と鋭く尖ったものを宙に浮かせた。
「じゃあ、同時に殺してあげるね」



