「ハア……ハアッ……」
俺たちはとりあえず音楽室へと逃げこんだ。
正人がドアに鍵をかけて、もたれ掛かるように座り込む。
「なんだよあれ……っ。あんなのに追いかけられてたら鍵を持ってる死神なんて探しにいけねーよ……」
……たしかに。
アリスにバラバラにされてしまったクラスメイトは首、右手、左手、胴体、右足、左足とひとりの身体だけで6箇所も切断されている。
それがひとつひとつ動くのだから、オモチャにされた人数×6で計算したとしても相当な数だ。
「とりあえずあんなのをひとつずつ相手にしてたら終わらねー。さっさと死神から鍵を奪えば問題ない」
諏訪野のその自信はどこから来るのか。
不良で周りを高圧的に押さえつける言動が好きじゃなかったけど、戦力としては諏訪野はここにいる誰よりもズバ抜けて強い。
「死神がこそこそと隠れてなければすぐ見つかる。B校舎はそんなに広くねーし、ここを出て右周りに校舎を走れば……」
と、諏訪野が立ち上がった次の瞬間。
ドンッ!ドンッ!と音楽室のドアを叩く音。



