そんな時間も 長くは続かないと分かっていた。 あの日受けた傷が、 オレの体を 確実に蝕んでいっている。 それでも 「ただいま」 と言って帰ってくる彼女と 「おやすみ」 と言って一緒に寝る彼女と 僅かな時でも 一緒に過ごせる。 それだけで、幸せだった。