「夏帆っ!」「夏帆ちゃん!」
それからすぐに麻美と渚くんがわたしを迎えにきてくれた。
どうやら走ってきてくれたみたいで二人はすこし肩で息をしている。
「夏帆ちゃん泣いてたの?目腫れてるし、赤くなってるよ?
て言うか、翔矢は?」
翔矢?初めて聞いた名前だ。
わたしは首を横に傾げると、「夏帆ちゃんここにいるって電話で教えてくれたの翔矢なんだけど」と言いながら周りをキョロキョロしている。
あっ!わたしはそれで全部謎が解けたかのように分かった。
さっきの人、翔矢くんって言うんだ!
一瞬掛けてたあの電話も渚くんにしてたんだ……。


