きみの声を聞かせて




* * *



「……い!夏帆!起きろよ!



なんでこんなところで寝てんだよ、おい!って」



聞いたことのある男の子の声が聞こえて重たい瞼を開けると、目の前にいたのは……



昨日ぶつかった人であり、二度とバスケをやるなってわたしに言った人だった。



……正直今、どうしても会いたくなかった。



だって、もう目の前にいるこの人の吐く言葉を耐える力はないから。



「お前……泣いてたのか?目がすごく腫れてんぞ」



心配してくれる彼の声は少しトゲが取れた感じがした。



わたしはその言葉に急いで腕で両目を隠した。



やっぱり腫れちゃったか。そりゃああんだけ泣けば目も腫れるよね。



見苦しいところを見せてしまった。