きみの声を聞かせて




ーシュッ!



見つめていたボールは大きく弧を描いて、ボードに当たることなくリングとネットを通って床に音をたてて落ちた。



スリーポイントが入ったことには同じチームのメンバーをはじめ、みんなびっくりしたようで



部長さんは「タイム!」と大きな声で叫んで、わたしのところに走ってきてくれた。



「夏帆ちゃん!今のスリーポイントめちゃくちゃかっこよかったよ!



やっぱり一本目からスリーポイント入れちゃう夏帆ちゃんは運動神経抜群も噂通りだね!!」



「夏帆ちゃん!ナイッシュ!」



笑顔で喜んでくれた部員さんたちは右手を挙げてハイタッチしてくれた。



わたしも笑顔でハイタッチをして返したんだけど



いっぱい動いて流れた汗がポタっと床に落ちた時……



一気にわたしの笑顔は崩れ落ちた。