きみの声を聞かせて




「あ~先輩!もしかして筆記用具忘れちゃったとかじゃないですか?



だから部室に戻ろうとしたとか?」



わたしはぱーっと目を見開いてコクンコクンと何度も頷く。



「さすがさやか!そうみたいだね!



でも筆記用具はなくても大丈夫だよ!それにバスケやっている間は紙に書く時間なんかないからね!



だから今日は自由に小林さんのバスケをして、ねっ!」



「運動神経抜群の小林さんのプレー早くみたい!」



「一緒にバスケはやくしたーい!」



部長さんと一緒に何人か声をかけてくれたおかげでそれが後押しになってわたしは大きく首を縦に振ることができた。



そして、わたしはもう一度靴紐を結びなおすと部長さんに渡されたボールを受け取った。