きみの声を聞かせて




「小林さーんっ!とりあえず簡単にアップしてくれる?



すぐ行くからー!」



わたしに気付いた部長さんはコートで先頭を切って練習をしながら声をかけた。



部長さんよく見てるな……。



なんて、暢気に思いながらも屈伸や足首を回したりしながら練習風景を見ていた。



……喋れないのにバスケできるのかな。



部員さんたちに怪我だけはさせないようによく見て動かなきゃな。



あっ!わたし………



バスケやることばっかり考えててレポート用紙とペン持ってくるの忘れた。



今からでも取りに行った方がいいかな。



壁に手で書く訳にもいかないしね……。



練習してるみたいだし、ちょっとくらい抜けても大丈夫だよね。



わたしは体育館用のシューズを脱いで部室に行こうとした。