きみの声を聞かせて




もうここから逃げられる術はない。



わたしは小さくコクンと頷いた。



「じゃあシューズ取りに行ってくるまでに着替え用意できると思うから行ってきて!



かばんは預かるね!」



わたしは部長さんにかばんを預けると、再び昇降口に戻ることになった。



あの部長さんすごすぎる。



わたしに断る隙すらくれなかった……。



こんなことになるなんて思いもしなかったんだけどな。



入部を断ったらすぐ帰るはずだったのに。



もしかしたらわたしが入部することを断ることを最初から知っててバスケだけでも見定めるためにやらせようとしてたとか?



フルフルと首を横に振る。



それはさすがに考えすぎか。



わたしは教室に入ると自分のロッカーから体育館用のシューズを手に取ってまた体育館に足を向けた。