きみの声を聞かせて




頭をぺこっと軽く下げて、レポート用紙の一枚目を開いて



よく使う言葉を並べたリストの“ありがとう”の場所を指差して見せた。



わたしの席にはすでに顕微鏡も置いてあって、もしかして渚くんが持ってきてくれたのかな?と思っていると



「麻美から聞いたんだけど、夏帆ちゃん教室に忘れ物してたんだろ?



それにちょうど、先生に夏帆ちゃんの席俺の隣って言われたから顕微鏡も持ってきちゃった!」



と渚くんが言った。



本当に何から何まで渚くんに頼りっぱなしで申し訳ない。



((教科書取りに行ってたの!



片付ける時は渚くんのもわたしがやるね!
ありがとう))