きみの声を聞かせて




お母さんは、今も昔もわたしの自慢のお母さんだからそんな風に言わないでほしい。



「夏帆が家から出て行った後、お母さんもようやく酷いことしたのに気付いて罪悪感でいっぱいの気持ちになって



そしたら……今日一緒に夏帆が帰ってきた星くんが来てくれて……」



お母さんは星くんはすごく良い人だねと言ってくれた。



「夏帆から全部事情は聞きました。今日は夏帆は麻美ちゃんちに泊まるから心配しないでって言って。



それから翔矢くんは夏帆は夏帆なりに学校で自分の思ったことを上手く伝えられない中でも苦戦しながらも頑張ってるって



大好きなバスケだって怪我をしたって仲間のために最後まで試合をやり遂げて、弱気が出てしまうこともあるけど本当は俺よりも強い人なんだって、



だからそんな夏帆を俺はどんなに時間がかかっても声が出るようになることをずっと信じて待ってるって言ってたわ」



翔矢くん……。



用事があるって言ってたの……わたしのお母さんに会いに行くことだったんだ。