きみの声を聞かせて




二人でリビングにあるソファーに座ると、お母さんは間を置かずに話し出した。



「夏帆、本当に昨日はごめんなさい。



昨日のお母さん、どうかしてた。



近所のおばさんたちが固まってて話してて、いつものように声を掛けにいけるような雰囲気じゃなくて



お母さん何かしちゃったのかと思ったら、通り過ぎる時に耳に入ってきちゃったの。



『あそこの小林さん家の夏帆ちゃん、喋れなくなっちゃったんだって!』から始まって、障害者まで言われちゃって……。



そしたらちょうど帰ってきた夏帆にあんな風に八つ当たりして



酷いことを言って、夏帆を傷つけて、お母さん母親失格だ」



わたしはフルフルと首を振る。



お母さんが昨日本心で言ってなかったならわたしはもうそれで十分。