きみの声を聞かせて




……分かってる。



もう一度ちゃんとお母さんと話さなければいけないこと。



でもお母さんはわたしが声が出ないのはわざとだと思ってるんだよ?



それにお母さんはわたしの顔を見たくないからどっか行ってって言った……。



「……夏帆。



本当はお前だって心のどこかでは分かってんだろ。



夏帆の母さんが本心で言ってないことくらい」



そう言われたって……。



わたしだって本当はそう思いたいけど、でもあのお母さんの冷たい目は忘れられない。



少しずつ自分の家が見えてきた。



え……!あれって……。



わたしの目には家の前でお母さんが待っている姿が見えた。